新生児集中ケア認定看護師

2015.03.06

日本の出生数は年々低下していますが、サポートを必要とする低出生体重児の割合は増加傾向にあり、2013年の出生数に対する2500g未満の低出生体重児数は9.6%にものぼります。新生児集中ケア認定看護師は、急性期かつ重篤な状態にある新生児の「生きる力」を、ご家族とともにサポートする役割を担い、2014年12月現在、341名が全国で活動しています。

私が所属する新生児集中治療室(NICU)では、新生児が家族の一員として、その子らしい人生をスタートできるように、医師や看護師、理学療法士、心理士、保育士、社会福祉士など、他職種のチームで支援しています。救命だけではなく、新生児が心地よく過ごせる環境を整えたり、オムツ交換や体重測定など、一つひとつのケアを新生児の修正週数など一人ひとりに合わせた方法を取り入れたり、発達を促すケアを理学療法士や保育士とともに考えたりしています。その中で認定看護師は、新生児の特徴や反応、ご家族の希望を踏まえて、看護の視点でどのようにケアを導入していくかをコーディネートしています。新生児の心を受け止め、ご家族と想いを共有しながら、ご家族もサポートチームの一員としてケアに自然に参加できるような、愛情いっぱいのNICUを目指しています。

NICUに勤務して、今年で10年目を迎えます。この分野の認定看護師を目指したきっかけは、担当した新生児とご家族との関わりでした。新生児の成長を共に喜び、時には悔しい思いもしましたが、様々な出会いの中で、スタッフに支えられてたくさんの学びを得ることができました。認定看護師としては3年目となりますが、まだまだ学ぶべきことがあります。これからも、一つひとつの出会いを大切に、実践を積んでいきたいと思います。

11月24?30日は
医療安全推進週間
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